ひまわり 8月号

あやしていたはずが、イライラ―赤ちゃん泣きやまない時―

 

7月19日(日)朝日新聞フォーラムに掲載されていた記事が参考になると思い、抜粋しまとめてみました。

 

みなさんは、何をやっても子どもが泣きやまずにどうしていいかわからなくなったことはありませんか? イライラから突発的に乳幼児を強く揺さぶったり、投げたりしてしまう人もいて、子どもが頭部に傷を負うことがあります。誰に起こってもおかしくないと言われています。この問題について考えてみたいと思います。

 

乳幼児の頭部を激しく揺さぶったり、投げつける、打ちつけるなどの行為で衝撃が加わったりすると、脳の損傷や血管の断裂などが起こると言われています。

かつては「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」と呼ばれていましたが、最近は、揺さぶりだけでなく頭部への衝撃も含めて「虐待による乳幼児頭部外傷(AHT)」と呼ぶように提唱されています。専門家によるとAHTは4分の1が亡くなり、生存しても約半数が生涯残る重い障害を負うそうです。

 

アンケートで「乳幼児に対し、イライラしたことがあるのはどんな時ですか?の問いに

多い順に①泣きやまない②寝ない③言うことをきかない

「赤ちゃんがなにをやっても泣きやまないときや騒ぎ続けるときに赤ちゃんを揺さぶったことはありますか?」の問いに、

  • 全くなかった②揺さぶりたい衝動に駆られたがしなかった。と結果が出ています。

我慢できない時、離れてみて

藤原武男(東京医科歯科大学教授 公衆衛生学)先生は、

AHTは、泣きやまない赤ちゃんにイライラして、虐待傾向のない親でも突発的にしてしまうことがあると言われています。防ぐためには、赤ちゃんの泣き方の特徴を知ることが大切です。赤ちゃんが泣くのは当たり前で、1日5時間以上、激しく泣くこともあります。

これまでの研究で、生後2か月の頃に泣きのピークがあり、何をやっても泣きやまないことがあることがわかっています。しかしその後は、和らいでいきます。

赤ちゃんが泣きやまず我慢しきれなかったら、赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、その場を離れて構いません。数分かけて自分を落ち着かせて戻り、赤ちゃんの様子を確認すればいいのです。無理やり泣きやまそうとしないことが肝要です。決して激しく揺さぶったり暴力を振るったりしないでください。

一方で、赤ちゃんが泣いていることに「うるさい」と声を荒げるのではなく、「大変だね」と温かい目を向けられる社会であることも求められています。

 

以上ですが、家族で情報を共有し大切な子供たちを健康に育てて行きましょう。