「愛着」について

皆さんボウルビーという人の名前を聞いたことがありますか?「母子関係やアタッチメント(愛着)理論」で著名な精神分析医です。私は、国際ボンディング協会でベビーマッサージの資格取得のための講義でよくこのボウルビーのお話をさせていただきます。そんなことから、少し愛着についてお伝えしたいと思います。

近年、虐待や家庭内暴力、青少年の犯罪などの事件をメディアなどで観たり聞いたりします。この根底には「家族のあり方」に問題がある場合もあります。

子供たちが生まれた時に見せる、吸啜行動・泣き・微笑行動・追視行動・抱きつき様行動などをしますね、これを愛着行動と言います。この行動に対してお母さんたちがいつも応えてくれる。この繰り返しによって母と子の心の結びつきや愛情の絆が作られていきます。子供たちが必要に迫られた時に心のより所となる心の「安全基地」が持てると、子供たちは辛い境遇や危険を乗り越え遠くへ「冒険」に出かけられるようになります。

この「心の安全基地」は「ゆりかごから墓場まで」心の支え、居場所になって続いて行きます。

また、23歳頃までに自分がどのように接して世話をしてもらったか、まだ記憶にない頃の体験が心の中の「作業モデル」としてあり、大人になった時に同じようにすると言うことも述べています。

でも、心配しないでください。違ったかも?と思ったらいつからでもやり直せます。

そして、無理をしなくても良いのです。

子供がお母さんを見たら、優しく見返す。笑ったら笑い返す。そしてたくさん触ってあげてください。触ることで愛情ホルモン「オキシトシン」がお互いに出てきます。

小さいときにたくさんオキシトシンが出せると、大きくなっても他の人のことを考えられるようになり、社会に出てもうまくやれるようになると言われています。

 小さい時からお母さんの「安全基地」とお父さんの「社会性(遊び)」を身に着けることでバランスのとれた家族を作れたら嬉しいですね。

参考文献:「ボウルビー母と子のアタッチメント」二木武監訳(医歯薬出版株式会社)

     「子供の脳は肌にある」山口創(光文社新書)